・使用例

WSC®(Water Soluble Carbodiimide)
  1. 水系の場合


  2. 10 gのCarrier ProteinをpH 4.75の希塩酸400 mlに懸濁させ、0 ℃にてWSC®・HCL 4 gを加える。次にペプチド2 gをpH 4.75の希塩酸600 mlに溶解した液を加える。 pHスタットにより1N-HClでpH 4.75に保ちながら同温で3時間攪拌する。 その後限外濾過、ゲル濾過、凍結乾燥等の処理を行うことにより Hapten-Carrier Proteinを得ることができる。



  3. 非水系の場合


  4. WSC®・HCL (1.1当量)をN-保護アミノ酸 (1~1.1当量)とアミノ酸エステル塩酸塩 (1当量)とトリエチルアミン (1当量)の塩化メチレンの溶液に加え、 室温で1時間放置後、水、希塩酸、水、炭酸水素ナトリウム水溶液、 水で順次洗浄する。 乾燥後、減圧下に塩化メチレンを留去すれば通常生成物を結晶として 得ることができる (収率80~90%)。



    ※なお、反応温度、時間および精製は試料によって適当に変化させ最適条件とする。





    このようにWSC®・HCLを用いると、簡単に高純度で高収率のN-保護ペプチド エステルの合成が可能です。